Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans
五
個人であるか、それとも集合体であるかはわからないにしても、背後になにものかのいることは、疑う余地がないと思われた。
「これまで、手を替え品を変え、渡辺蔵人を訊問してきた」
と徹之助は云った。
「だが、彼が詳しいことを知らないと云うのは、事実のようだ、これまで彼は、ときどき覆面した或る人物と密会して、その命令によって動いていたらしい、そこで、まずその覆面の人間に手掛りをつけてみたいと思う」
五
「わかりました」
万三郎がいそいそした。
「お呼びになったのは、つまり私にその人間を捉まえろというわけですね」
「まあおちつけ、――」
徹之助は弟を制して云った。
「渡辺の口ぶりでは、その男は枢要な位置にいる人間のようだ、おそらく、その料亭へ来るときには、蔭に護衛者が付いているだろう」
「そんな者の五人や十人」
「うるさい、おちついてよく聞けというんだ」
「はい、――よく聞きます」
万三郎がかしこまるのを見て、徹之助はちょっと舌打ちをし、それから続けた。
「護衛の有る無しにかかわらず、できるならその男から情報を聞きたい、捉まえるよりは、そのほうが敵の動きや内情がわかる、そう思わないか」