Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans
三
「ああ、あの半次という少年がうまく会えたな」
その手紙を読みながら、徹之助が云った。
「どうかと思って案じていた、たぶんだめだろうと諦めていたんだが、これでみると無事に会っているし、こっちから云ってやった問題も調べ済みだったらしいな」
「なにを云ってやったんですか」
と万三郎が訊いた。
「左近将監さま、――頼興さまの御動静だ」
「だって中谷がいったのは田辺でしょう」
「だから使いを出したんだ」
休之助がそばで云った。
「頼興さまがお忍びで、田辺へしばしば遊猟にいらっしゃる、そういう密報があったんだ」
「休さん知ってたんですか」
「おれは兄上から聞いたんだ」
「なーんだ」
万三郎は口をへの字にした。
「ずっと加波山でいっしょだったのに、いやに知ったようなことを云うからどうしたのかと思った」
「おれが知ったふりをするって」
「やめろ、二人とも黙れ」
徹之助が二人を睨んだ。二人は黙った。徹之助は舌打ちをし、さらに、こんどは手紙のあとを黙読して、終るとそれを万三郎に渡した。
「――半次がなあ、可哀そうに」
読みながら彼は首を振った。こちらでは休之助が長兄に訊いていた。
「江戸邸の中心について、あいつどうしても口を割りませんか」