Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans

Aozora Bunko

三

用心して屋敷へは近づかなかったが、いちどは裏門まで送ってやったこともあった。

その日「大めし」で会うと、

――きょうでえ釣りにゆこう。

と云いだした。田川という川でたなごが釣れる、それを肴に飲もう、というのである。聞いてみると水戸街道に近いので、早速でかけて来たのであった。

「おらあもう帰るぜ」

辛抱を切らして虎造が云った。

「熱いのをひっかけなけりゃあ死んじまいそうだ、おめえまだ釣ってるか」

三

「そうさな、――」

万三郎は迷うように云った。

――もう十時過ぎであろう、これから荷駄を送るようなこともあるまい。

そう思って竿をあげた。

「帰るとするか」

「おちついてちゃいけねえ、おらあしんじつ凍えちまったぜ」

「釣れねえもんだね」

万三郎は暢びりと云った。

街道の見張りはおもに斧田又平がやっていた。夕方から夜にかけてというので、およそ五時から十時くらいまで見張ればよかった。今夜もどこかで、又平が眼を光らせているに違いない。万三郎も加勢したわけであるが、もう又平もひきあげたろうと思った。

釣り道具をしまって、歩き出すとすぐに、

「きょうでえこっちだ」

と虎造が云った。