Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans

Aozora Bunko

四

真崎の渡しを舟で渡りながら、ふとそういう反省が起こった。

万三郎はよく休之助と喧嘩をする。徹之助にも叱られてばかりいるし、たいていのばあいつなも彼の味方ではなかった。

結城で古木邸からつなを救い出したあと、休之助がひどく怒った。大事の任務をよそに、つなを助けるなどというのはみれんだ、というのであった。つなもその意見に賛成であった。

――侍は任務が第一。

自分のことなど捨てておいてくれるほうが、むしろたのもしいと思った。

それ以来、(かよの問題もあるが)事毎につなは万三郎をやりこめるようになった。ふしぎと気にいらないことばかり眼につくのである、特に、彼の人情に篤いところが不満だった。敵の一味であるかよについてはもちろん、観音谷で石黒半兵衛を助けたことなども、本末顛倒としか思えなかった。

――大事のまえには親を滅する覚悟がなければならない。

それは武家道徳の根本的な条目の一であり、つなもそのように育てられて来た。まして、休之助のきびきびと割切った態度を見ているので、どうしても万三郎のすることが歯痒く、みれんがましいようにしか受取れないのであった。

「あんまり頑なだったかもしれない」