Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans
三
見ぬ恋にあこがれていた、というかよの言葉は、おそらく嘘ではなかったろう。が、それだけではなく、彼女のすること云うことのすべてが、いちいち万三郎の心に温たかくしみいるようである。
いま謡を聞かれた恥ずかしさに、首をすくめたり、舌を出したりしたが、
――つななら決してそんなことをしない。
と思うし、いかにもかよに似合っていて、むしろ微笑ましいほど愛らしくみえた。
三
――こんな妹があったら、さぞ可愛いことだろうな。
万三郎はそう思いながら、
「知っているなら教えてもいいでしょう、なんという謡曲ですか」
「わたくし知ってますわ」
「じゃあ教えて下さい」
「いいえ謡じゃなく、あなたがどうしてお訊きになりたいかということ」
「――悪い癖だ」
万三郎は手を振った。
「貴女はいつも話をはぐらかす、肝心なところになるときまってはぐらかすんだから」
「はぐらかしはしませんわ、本当のことを云っているんです、あなたはつなさんがうたっていらしったので、なんという謡かお知りになりたいんでしょ」
「それはまあ、それもあるが」
「あらいやだ、お顔を染めたりなすって、三郎さまもずいぶんだこと、――でもね」