Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans

Aozora Bunko

六

「斬れ、みんな斬ってしまえ」

万三郎が叫んだ。

「一人も逃がすな」

叫びながら、崩れたつ列の中を、(刀を振りながら)後尾まで走りぬけ、そこでまたうしろへ振返りざま、一人の役人の脇腹へ一刀、峰打ちをくれて喚いた。

「しめた、もうこっちのものだぞ」

六

じつに颯爽たるものであった。

万三郎自身、颯爽たるものだと思った。片方は田、片方は堀で、人数の多いほうには不利な足場である。峰打ちで二人倒し、堀と泥田へ三人突き落した。

殆んどあっというまのことで、残った役人たちは埃に巻かれながら、道の上下へばらばらと後退した。

「いま加勢が来るから待ってろ」

万三郎はなおそう叫びながら、斧田のところへ走り寄って、すばやく繩を切り(それは単に腰繩であった)自分の脇差を脱って彼に与えた。

「有難う、花田さん」

「走れますか」

「走れますとも」

又平はくいしばった歯の間から答えた。

「ちょっと挫いただけです」

「じゃあ隙があったら逃げて下さい、向うのあの枝道がいいでしょう、私はしっぱらいをやりますから、頼みますよ」

残った役人たちは六人いた。

田と堀へ落ちた三人は、もうあがって来る元気もないらしい。