Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans
二
――ひきうけた、安心するがいいだよ。
二
万三郎は二人に興味をもった。
二十六七も若い妻と同棲している、伝右衛門という男にも、複雑なゆくたてがあるようだ。友吉老人には厄介になったが、老人の身の上はなにも知らない。まえに渡し守をしていて、その舟にそのまま住んでいる、というふうに聞いただけであった。
しかし老人は云った。
――おらが身を持崩して流れ歩いていたじぶんに。
伝右衛門にそう云った言葉から察すると、友吉老人の過去も単純ではなさそうである。その地方は土地が痩せているのだろうか、耕地も農家のようすも貧寒にみえた。筑波颪の吹きすさぶ凍った平地に、どこの村にも小さく古り朽ちたような家が、数少なく、辛うじて地面にしがみついているかのように、ひっそりと肩を寄せあっていた。
冬景色であるためか、気候もひどく凛烈で暴い。道をゆく人も、野良でみかける児女たちも、身装の貧しさはともかく、みな痩せて血色が悪く、顔はとげとげしていた。
――二人はこの土地に生れ、こういう環境のなかで育った、友吉老人はよそへ流れていったらしいが、やはり今ではこの土地に帰っている。
いったいかれらの過去にはどんな物語があるのだろうか。