Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans

Aozora Bunko

三

「おどかすんじゃない、だから用心しろと云ってるんだ。おまえ自分でそう思わないのか」

「それは少しはあれですが」

と万三郎は不平そうに云った。

「しかしそんな人間離れのした勘なんてことは信じませんね、また仮にそんなものがあったとしても、私だってそうぼやぼやしちゃいませんよ」

するとつなが、

「どうぞそうお願い致します」

と云って立っていった。

万三郎は睨みつけた。ほんとにぼやぼやしないで下さい、といわんばかりの調子だったからである。

――ようし、みていろ。

と彼は心の中でいきり立った。

明くる夜の九時、万三郎は裏道づたいに加波山神社まで登り、そこで二人とおち合った。そこで秀の忍び装束を着、覆面をして、伝次と二人で貯蔵所に向った。

「また三人なかまができました」

歩きながら伝次が云った。

「信用のできる人間か」

「同じ村の者で、安吉、大作、市太というですが、おらとはみんな幼な友達で、大作は小頭をしているですから」

「もうそれでやめておけ」

と万三郎が云った。

「あとのことはおれの指図するとおりにやるんだ」

「へえ、わかりました」

松林の中を右のほうへくだり、繩梯子で崖をおりた。