Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans
二
と半次は淋しそうに云った。
「それだけじゃねえさ、だっておめえ、もう十五になったんだからな、まえのような恰好をしていちゃわからねえが、そうやってきちんとすると、やっぱし年が出るんだよ」
「そんなふうに云わないでよ」
おちづは羞みながら、ふと悲しげに声を曇らせた。
「それは十五は十五だけれど、おとなびてみえるとすればわけがあるの、あたし今ね、半ちゃん、怒っちゃいやよ」
「おれがなにを怒るんだ」
「今ね、あたし芸妓屋にいるの」
「――芸妓屋に」
「あたし深川の仲町で下地っ子になったのよ」
半次は眼をまるくした。まったく思いもかけなかったし、あんまりいきなりで、継ぐべき言葉もないようであった。
「そんなこと、むろん、あれさ」
半次はまごついて云った。
「むろん、おいらの怒る筋じゃあねえけど、でもいったいどうしてそんな」
「あたしもずいぶん苦労したのよ、半ちゃん」
おちづは縋りつくような調子で、半次が去ったあとの出来ごとを語った。
気がせくので、話は前後したり、脇へそれたりしたが、聞いている半次はすっかりまいったらしい。女衒から女衒の手へ売られてゆくところでは、さも肚が立つというように、呻き声をあげたり、