Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans

Aozora Bunko

四

四

伝次と万三郎は、三棟並んだ丸太小屋の、奥にある一棟へと入っていった。

それは幅三間に奥行十間ばかりの細長い建物で、中央に一間の土間が通じ、左右が三尺ほどの床張りになっていた。両側は板壁で、棚が造付けてあり、おそらく挙兵のばあいに士卒の宿舎になるのだろう、――いまはそこにいる連中の持物が置いてあった。

長い土間のひとところが、二間四方くらい広くなっており、炉に火が燃え、自在鍵で大きな湯沸が懸けてあった。

燈火がないので、建物の内部は暗く、炉の火だけで用を便ずるらしい。その炉をかこんで、五人ほどの若者たちが、黙って影のように跼んでいた。

伝次は万三郎を促してかれらのほうへ近寄ってゆき、中の一人の肩を叩いた。

その男はふり返ったが、すぐに、傍らの二人になにか合図をした。つまり見張りの交代であろう、その二人は立って、小屋から出ていった。万三郎はこれを見ていて、

――これが大作という男だな。

と推察した。

伝次が「小頭」と云ったところから考えると、彼はひと組の指図をするらしい。交代の二人が出てゆくとすぐ彼は伝次と万三郎とを、奥のほうへ伴れていった。

そこまでこぎつけるあいだ、じつをいうと万三郎は腋の下に汗をかいていた。