Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans
五
こう云ったそうだ、しかし、もしこれが評判になると通貨の混乱をきたすから、このことはまだ誰にも云ってはいないというのだ」
「休之助さんはそれをどう解釈したんですか」
五
「彼はすぐ私のところへ来た」
と徹之助は続けた。
休之助の注意をひいたのは、現在どこの鋳造所でも使っていない特殊な技術、という点であった。
――これは単に偽造貨で儲けるためではなく、これを広くばらまいて、経済界を混乱させる目的ではないだろうか。
つまり不正な利得のためではなく、もっと大きな、政治的意味をもっているのではないか、と考えたのである。それにはまたべつに理由があった。休之助はそういう意味を述べてから、一枚の紙片を出して兄に見せた。
――六十日ほどまえに、偶然こういうものを手に入れたのです。
それはかつて見たことのない、まったく珍しい質の紙で、和紙にも唐紙にも似ていなかった。上下が截ってあり、左右は漉き放しで、薄い上品な卵色をしていた。
「これがそれだ」
徹之助は調書の中から、その紙片を取りだして見せた。
兄の云うとおり、それは万三郎も初めて見る珍しい紙であった。そして、四つに折ってあるのを披いてみると、それにはどこのやら知れぬ異国の文字で、かなり長い文章がきれいに書いてあった。