Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans
「それがそう簡単ではなくなったんだ」
こう云って徹之助は日光街道への急布令のことを話した。しかし休之助は闘志満々で、
「ではちょうどいい、その知らせを兼ねて、太田の代りに私がゆきましょう」
それがいいだろうと徹之助も思った。ただ、万三郎とはすぐ喧嘩をするので、その点だけ気懸りであるが、まさかこんな場合に兄弟喧嘩をすることもないだろうと、そのことは口には出さなかった。
まもなく小出辰弥が来た。
長屋のほうには太田嘉助と梶原大九郎がいた。添島と村野は役所があるので、これらには梶原が連絡することにし、五人で本拠を移す相談を始めた。
すると、そこへ「河原中也さま」といって、若い娘が徹之助を訪ねて来た、という取次があった。
「袋物屋の八重といえばわかる、と申しておりますが」
取次がそう云うのを聞いて、徹之助はすぐに思い出した。
林市郎兵衛の許婚者で、紀伊家の小田原河岸の下屋敷へ奥女中に入った娘があり、そこに押籠められている徹之助の妻と、連絡をとるような手筈になっていた。
「よろしい会いましょう」
徹之助は頷いた。
五
八重というのは躯も顔もまるまるとして、若さと健康に満ちあふれているような娘であった。