Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans
「それで、――重要なこととは」
「云うまでもないでしょう」
休之助はじれったそうに、
「かよの動きから判断すれば、渡辺蔵人が朱雀事件でなにかの役割を果していることは確実です、そう思いませんか」
「少なくとも仮定することはできそうだな」
「間違いなしですよ」
休之助はきっぱりと云った。
「これで初めて、敵の一人がうかび上ったわけです、これまではまるで雲を掴むようだったが、ともかく尻尾だけは押えることができますよ」
そのとおりであった。
これまでの探査では、まだ一人の人物もつきとめることができなかった。それは敵の手段が巧妙であったというよりも、「朱雀事件」の規模が大きく、幕府の機能を充分に利用していた、というところに原因があったようだ。
――増六へ万三郎を訪ねた偽のつなというのはその娘だな。
徹之助はそう思った。
かよという娘が、そうしてかれらに使われているとすれば、小田原河岸の屋敷と、その支配の渡辺蔵人には注目の要がある。特に蔵人という人物を掴めば、そこから敵の正体をひき出す端緒が得られると思われた。
「貴女には渡辺という支配の動静を見張って頂きたいが」
と徹之助は八重に云った。