Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans
真崎稲荷の一丁ばかり手前に堀があり、そこへ漕ぎ入れると、左手に寮の板塀が続いて、舟を着ける踏段があった。文吉が先にあがり、くぐり戸をあけて、それから提灯に火を入れて三人を中へ案内した。
夜のことでよくわからないが、かなり広い母屋のほかに、茶室造りの離れがあった。三人はひとまずその離れに荷包を入れたが、旅支度をしている休之助は、そのまま出立することにした。こういう場合のために、若年寄の判を捺した旅手形が作ってある(もちろん偽造であるが)。それを御用箱に納めて、必要なときに出してみせれば、夜中の旅行はもちろん、どこの伝馬問屋でも馬を借りることができた。
「これで水戸街道へゆきます」
休之助は兄に云った。
「旅絵図でみると水戸街道の土浦から下館まで十里足らず、そこから結城まで僅かな距離ですから、馬の都合さえうまくいけば、明日の夕方までには着けると思います」
「注意のうえにも注意してゆけ」
徹之助は念を押して云った。
「途中はもちろん、葛西屋という宿もどうなっているかわからない、油断してしくじると取返しがつかぬぞ」
「貯蔵庫を発見したら焼き払いますが、いいでしょうね」