Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans

Aozora Bunko

「どうして、大めしへゆくんだろう」

「今夜は違うんだ、今夜はおれん所でやろうと思って、支度をさせてあるんだ」

「だって、――お屋敷でか」

「お屋敷のおれの巣でよ」

「だってそれは」

万三郎はわざと危ぶんだ。

「そいつは、お屋敷がやかましいんじゃねえのか」

「大丈夫だよ、おめえがどんな人間だかもうわかってるし、おらあ屋敷じゃあ頭分だ、おれの古い友達だって云えば、御支配人にだって文句はいわせやしねえ」

「けれども迷惑をかけるといけねえから」

「おめえも臆病な人間だな」

虎造は万三郎の袖を引いた。

「おれが大丈夫だと云ったら大丈夫なんだ、いつかのとりこみも終ったし、べつに取って食うような者もいやあしねえ、いいから安心していっしょに来な」

こう云って歩きだしたが、ふとくすくす含み笑いをして、

「おれのいろもみせてやるぜ」

と嬉しそうに云った。

万三郎はゆく気である。邸内へ入ってみたいということは、以前からの望みであった。荷駄のようすも自分の眼で慥かめたいし、つながどこに(おそらく古木邸の中に檻禁されていると思われるが)押籠められているかも、探りだしたかった。檻禁されていないことがわかればいいが、もし捕われているとしたら、その所在を探って助けたかった。