Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans

Aozora Bunko

「もう飲めねえ、わけがわからなくなっちまった、もうだめだ、腹の中までたなごっ臭くなりゃあがった、もう寝るぞ」

「そのままじゃあしようがねえ、おめえ寝衣になって」

「うるせえ、放っといてくれ」

万三郎は手を放した。

虎造はそのまま眠るようである。手足をばたんと大きく投げ出し、たちまち鼾をかき始めた。万三郎は隅につくねてある夜具を取って、虎造の上へ掛けてやった。

それから火鉢の火を埋め、暫く虎造のようすを見ていた。

――どうするか、やるか。

――絶好の機会だぞ。

彼はそんな自問自答をした。

だがすぐに決心したらしい、着物の裾を捲り、行燈を消して、土間へおりて草鞋をはいた。そこに掛けてある蓑を着、笠を冠ると、音のしないように入口の戸をあけた。

かなり強い風といっしょに、雪がさっと吹き込んで来た。

彼は戸を閉めたまま、その軒下からじっとあたりのようすをうかがった。どこに一つ灯の光りも見えず、人のけはいも感じられなかった。万三郎は自分に云った。

「――よしゆけ、三郎」

七

万三郎はまず裏門のようすをみにいった。

番小屋はあるが、灯も洩れてはいず、人の声もしない。おそらく寝ているのであろう。