Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans
ほうは不得手でしてね、ただなにかしら耳に残ってるというだけなんだが、――かがいというのは慥か、一年に一度、男と女がむやみに集まって、筑波山の上で歌ったり踊ったり酒を飲んだりして、お互いに好きな同志がその、――いや、いや、つまり、つまりそれは」
彼は激しく咳をした。ひどく苦しそうであるが、空咳だということは明瞭であった。
つなはふと立停った。
万三郎の言葉など、まったく聞いていなかったかのように、日のいっぱいに当っている斜面へ近寄り、枯草の根の土を、きれいな指で掻き分けながら、なにやら青い草の芽のようなものを摘み採った。
「なんですか、それは、――」
万三郎が脇から覗いた。
つなは答えなかった。それはまるくふっくらとして、浅緑の葉を重ねたようなものであった。土からほんの僅かに尖端を出している、万三郎にはわからないが、つなはめざとくみつけて、摘み採っては、持っている小さな手籠に入れた。
「ああわかった、それはきっと春の七草のどれかですね、薺とかはこべらとか、きっと薺ですよそれは」
つなは思わず失笑した。
「でまかせを仰しゃるのね、これは蕗の薹でございますよ」