Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans
「ではなぜ村人を騙すのだ」
「なにも、騙しなんかしねえだ」
「山霊さまというのもか」
休之助は悠くりと云った。
「山霊が哭くなどといったり、村の若者たちがでかけてゆくと、黒装束で現われて、みんな捕えて殺してしまう」
「嘘だ、殺しなんかしねえ」
「しかし帰った者はないぞ、帰ったのは一人だけで、あとの三十人ちかい若者たちはみな行方知れずのままだ」
そう云いながら、休之助は右手を前へ出して、曲者の顔をぴたっと指さした。
「おまえもその一人だ」
「――――」
「どうだ、それに相違あるまい」
曲者は頭を垂れた。
「観音谷の貯蔵庫が、もし幕府御用のものだとすれば、堂々とその旨を布令にする筈だ、下館には石川侯がいる、真壁には代官所もある、どうしてこれらに秘密でするのか、なんのために、そんなうしろ暗い手段を弄するのか」
そして休之助は叫んだ。
「このばか者、どっちが謀反人か、これでもきさまにはわからないか」
五
休之助の一喝は痛烈であった。
――さすがにうまいな。
と万三郎は感心した。曲者はもっとこたえたらしい、云われてみればそのとおりである、一言もないという態で、さらにがくりと首を垂れた。