Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans
「これはこちたきもんだ」
万三郎は思わず呟いた。すると休之助がこっちを見た。
「なんだって、――」
「いやこっちのことです」
と万三郎は立った。
「では今夜があるから寝ることにします」
そして、納戸口で振返り、もう荷駄は来ないそうだから監視はやめてもいいでしょう、と云った。
その夜は伝次らと九時に会う約束だった。
つなは朝からまたすっかり冷淡になり、でかけるときにもいやにつんとして、
「お大事にあそばせ」
と切り口上で云い、眼ではそっぽを見ていた。万三郎はしょげた顔になり、逃げるように小屋をとび出した。
伝次と秀とは、昨夜の処で待っていた。
「やあ、無事だったな」
万三郎は思わず声をあげた。
「どうかと思って心配していたんだ。気づかれずに済んだんだな」
「しっ、もっと低い声で」
と伝次が手を振った。
「大丈夫でしたが、今日は江戸から来た女が小屋へ現われまして、なかまの顔をそれとなく見てゆきあした」
「――あの女がか」
「そらめ使ってただが、慥かに、誰か人を捜しているようなふうであんした、なあ秀」
「なにがわかるもんだ」
と村の小結は云った。
「女なんてものは筑波山の雲みてえなもんで、変り易くって気まぐれで、なにをどう考げえてるか知れたもんじゃねえだ」