Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans

Aozora Bunko

「おれたちには酒を飲むなとか騒ぐなとか云いながら、自分は気にいりの部下を集め、女をひきつけて酒宴をする、此処は料理茶屋ではないんだぞ」

「わかってます、お願いですから、先生」

「あいつはかよどのに、――」

だがもう小屋のなかへ入ったのであとの言葉は聞えなかった。

――危ないところだった。

万三郎はほっと息をついた。

あの二人が止めに来ず、半兵衛があれほど酔ったり昂奮したりしていなければ、忍び姿でもことによると発見されたかもしれない。

――まさに虎穴だ。

万三郎は身ぶるいをした。

明くる朝も、同じ時刻に小屋へ帰り、見取り図へ必要な条項を、詳しく書き加えた。休之助は側で見ていて、

「その繩や藁が焼打ちに使えるじゃないか」

と云った。万三郎もそう考えていたのである。

「この糧秣倉に燈油があるだろうと思うんです。それを藁や蓆にぶっかけてやればまちがいなしですね」

「火薬が使えればもっと簡単なんだが」

「なお調べてみましょう」

つなはなにも云わず黙って話を聞いていた。

朝食のあと横になってから、万三郎はふと、石黒半兵衛の言葉を思い出した。

――あいつはかよどのに。

という終りの言葉である。