Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans
と大きな声で云った。そして、渡辺蔵人の脇差を袋に入れて持ち、兄たちの前を立った。
「――つまらないもんだ」
彼は玄関のほうへ出ながら、いまいましそうに呟いた。
「――三男坊になんか生れて来るもんじゃない、ぜんぜん頭ごなしなんだから、――いつかひとつ、がんと休のやつをぶん殴ってやりたいもんだ」
廊下の曲り角で、ばったりつなとゆき合った。彼は慌てて独り言をやめ、にこにことあいそ笑いをした。
「いま帰るところです」
つなは黙っていた。
「これからちょっとひと働きやるんですよ、深川の方面なんですがね、この、――いや、さきほどは失礼しました」
つなは冷たい眼で見あげた。なにがですか、と云うような眼つきである。彼はどぎまぎし、頭を掻きながらおじぎをした。
「済みません、用が終ったら弁明に来ます、あの誤解だけは解いてもらいたいですからね、なんでもないことなんですから、――ではまた」
つなは黙っていってしまった。万三郎はべそをかいたような顔で、しおしおと玄関のほうへ去った。
蕨めし
一
牡丹色の、すばらしく美しい雲が、頭上から西の空へかけて、ひろがっていた。
黄昏の街が、その夕焼け雲のために、いっとき華やかに明るく、家も人も影をなくして、夢幻的なけしきをあらわしていた。