Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans
あの声の主はどうしたか。
その男は黒い覆面をし、黒装束で、飛鳥のように闘っていた。松明の光りを映して、その刀がきらりきらりと閃き、その一閃するたびに敵を倒していた。
「えい、えいっ、やあっ」
腹を貫くような掛け声と、倒れる敵の悲鳴とが、まるでその腕の冴えを証明するかのように、あたりを圧して響いた。
敵の囲みは乱れた。
――誰だろう。
万三郎には誰だか見当がつかなかった。
「こっちだ、三郎」
休之助が叫んだ。
そこに木戸があった。太田が走って来、あとから斧田又平も駆けつけた。
「早く、なにをしている、三郎」
「――あの人が」
「ばか者、いそげというんだ」
かれらは木戸をぬけた。あとから五六人、追って来た。太田嘉助が足を返して先頭の二人を斬った。
「もらった!」
と景気のいい声をあげ、そのとおり、鮮やかに左右へ斬って取った。すると、残った四五人はばらばらと逃げた。
休之助たちは母屋の脇を走りぬけた。
母屋はひっそりと眠って、(もちろんその騒ぎを知らない筈はないのに)漏れてくる灯のけはいもなかった。
――大丈夫だろうか。
万三郎は堀のところで振返った。庭のほうではまだ大きな掛け声と、悲鳴や怒号が聞え、松明の火の揺れ動くのが見えた。