Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans
「しかし兄さん」
万三郎はいきごんで云った。
「偽者のつなが増六へ来たことを考えて下さい、増六に私がいることを誰と誰がしっているかしりませんが、まず本当のつなさんに指を折ってもいいでしょう、そのつなさんが消息を断ったとすれば、かれらがつなさんを捉まえて、そうして増六をつきとめたという想像はできませんか」
「想像はどうにでもつく、おまえの考えは当っているかもしれないが、しかし、つなはしっかりした娘だ」
徹之助は冷やかに云った。
「つなのことはつな自身に任せるがいい」
「こうなると聞きたいですね」
万三郎はひらき直った。
「いくらしっかりしているといっても、あの人は女でしょう、まだ二十にもならない娘が、どんな危険に曝されているかもしれないというのに、そんな冷淡なことを云って済ましていられるのは、どういうわけですか」
徹之助は黙っていた。黙ってあの(つなの預けた)包を静かにあけていた。万三郎はすっかり三男坊のじがねをあらわし、むきになってつめ寄った。
「そればかりじゃない、私を長崎くんだりから出発させ甲野さんのお二人を焼死させた、――いったいこれはなんのためです、どんな必要があってこれだけの犠牲を払うんです、兄さんたちの仕事というのは、いったいどれほど重大だというんですか」