Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans

Aozora Bunko

荷駄の荷がおろされ、その繩が解かれようとした。そのとき馬上の武士が叫んだ。

「かかれ、斬死にだ」

そして彼自身は、馬にもろかくをいれ、銃口を向けている鉄砲組の中へだっと馬を乗り入れた。

だだーん。

硝煙がはしり、銃声がこだました。鉄砲組の一人が馬蹄にかけられ、馬は武士を乗せたまま西へと疾走した。武士は弾丸に当ったものかどうか、馬の背にぴったり伏していたが、落馬するようすもなく、通行を停められて見物していた群衆が、ばらばらと逃げ散る中を、みるみる道の彼方へと消え去った。

「道を塞げ、一人も逃がすな」

休之助が叫んだ。太田嘉助が刀を抜いた。そして乱闘が始まった。

銃声が起こったとき、後尾では兵馬がにやりと万三郎を見た。

「万三郎さんの老婆心もどうやらむだのようでしたな、貴方は見物していらっしゃい」

「私は荒れると云いましたよ」

「口ではね」

兵馬は刀を抜いた。組頭の与石藤十郎も、刀を抜きながら叫んだ。

「道を塞げ、逃がすな」

万三郎は拳をあげて振った。

――やっぱり斬合いか。

瞬時に乱闘が始まっていた。こうしたくはなかったのである。が、もうしようがなかった。彼もまた刀を抜いた。