Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans

Aozora Bunko

かよは頷いて半兵衛を見た。それ以上なにも云うことはなかった。半兵衛にもかよの気持がわかったのであろう、にっと微笑しながら、蝮の八兵衛のほうへ振向いた。

「きさま要害山というのを知っているか」

「へえ、知っております」

「そこへ裏からゆく道があるそうだな」

「北原という処から、茶屋越えというのがございます」

「よし、それを駕籠でやれ」

八兵衛は助と顔を見交わした。

「酒手はたっぷり頂いてやる、悪事の罪ほろぼしにもなるだろう、やれ」

「へえ、ようございます」

八兵衛はしぶしぶ承知した。

「その要害山というのが、例の場所なんですのね」

かよはすぐ駕籠に乗りながら訊いた。

「さよう、猿橋で捕えた小者の自白で、そこが本拠だとわかったのだそうです――私は鳥沢の番所まで戻って聞いたのだが、聞きに戻ったために貴女にも会えたわけです」

「ものごとがうまくゆき始めると、なにもかもうまくゆくようになるのね」

「しかし、――ふしぎですな」

半兵衛が感慨ふかげに云った。

「私も貴女も、こんなことになろうとは思わなかった、いや、そうじゃない、かよさんはそうじゃなかった、貴女は初めから花田さんに」