Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans

Aozora Bunko

そこは甲府盆地が山へと続く、深くきれ込んだ谷の奥で、敵は山上の西北の斜面に、本拠と貯蔵所を設営してあった。観音谷のそれと同じく、本拠は丸太で組んだ小屋が五つ、貯蔵庫はやはり荒壁の大きな倉造りで三棟。たてこもった人数は(あとでわかったのだが)百六十人ばかりいた。

敵にとっては、それが残された唯一の機会であり、相当「断乎たる」決意をもっていることは、前後の事情から察しても明らかであった。そこで、休之助は珍しく慎重に構え、甲府城と連絡を取った。

これは鳥沢の番所へ、江戸から通達があったということ、それは老中がこの事件に対して、積極的に乗りだしたことを証明するものだ。と思ったからであるが、果して、甲府城にも同じような通達が来ていて、支配が自分から援助を買って出た。

だいたい甲府勤番は「大手」と「山ノ手」の両支配に分れ、各支配の下に組頭二人、勤番士百人、与力十騎、同心五十人、――その他武具奉行、破損奉行、蔵立会、目付、勝手組小普請などの諸役付もあったが、――といった組織で、夜襲には「山ノ手」支配の岡村武太夫が八十人の部下をすぐって参加した。

猿橋から馬で逸走した一人は、石和の代官所で捕えられていた。