Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans

Aozora Bunko

などといきまいたので、みんながわっと笑いだした。

徹之助は酒は飲まないたちであるが、今夜はかなり盃を重ねたとみえ、まっ赤に酔った顔で一座の人々を眺めまわしていた。感慨無量といった眼つきである。

――武運に恵まれたのだ、あれだけの仕事をして、欠けたのは甲野家の二人と林市郎兵衛、あとはみな無事でここに集まっている。

そんなふうに呟いているようであった。

――休之助は亡妻の妹と結婚し、立派に甲野の家名を復活した、万三郎も、――いや、あいつは相変らずおかしなやつだ、かよという娘も妙なものだ、うん、しかしどこかしら似合っている、おかしなやつと妙な娘だが、案外あれで似合いの夫婦かもしれない。

徹之助は満足そうに微笑した。

九時に祝宴は散会した。帰り支度をしているとき、かよが万三郎に耳うちをした。

「いってお別れをしていらっしゃいよ」

からかうような眼つきである。

「――誰に」

「わかっているじゃありませんか、つなさんによ」

とかよは云った。

「その代りあの方と口をきくのはこれ限りよ、わたくしやきもちやきですからね」

五

吉岡の家は湯島聖堂裏の高台にあった。

養父の伊吾と妻女は、すでに小梅の控え屋敷のほうへ隠居し、その家には中間二人、下僕、下婢などが残っているばかりだった。