Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans

Aozora Bunko

徹之助の妻(幾代)と子(松之助)は、大目付の者に拘引されたまま、今日までその所在がわからなかったのである。――みんなさっと緊張したが、徹之助は無関心なようすだった。

「どこだ、――」

と休之助が性急に訊いた。

「例の小田原町の河岸にある紀州屋敷の中です」

「やっぱりそうか」

休之助が呻くように云った。

彼は早くからそこに眼をつけていた。芝の浜屋敷と同様、小田原町の屋敷も海に面している。それで始めのうちは小田原町のほうに見当をつけ、船宿の増六を溜りにして、ずっと見張りもしていたし、みんなの会合も増六でやっていたのであった。

「どこから聞き出したのだ」

徹之助が静かに反問した。

「ひじょうに偶然なんですが」

と市郎兵衛が答えた。

「私の妹の友人が最近あの屋敷へ勤めに入ったのです、日本橋の袋物屋の娘で、妹とは仲の良い友達ですが、それが妹を訪ねて来て、母子二人の者が厳重に匿まわれている、という話をしたのです」

「それだけではわからないではないか」

「いや、お子さんが花田という姓を仰しゃるのを聞いたのです、お二人は長屋の一棟にいて、二人の老番士と、一人の老女がお世話をしているそうですが、お子さんだけときどき庭へ出て老女と遊ぶのです、――妹の友達はもちろんなにも知りはしません、なにかお咎めの筋があって、押込められているのだと思っ