Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans

Aozora Bunko

などと思って、又平は笑いたくなるのをじっと耐えた。

「わしが迎えにいきますかな」

伝右衛門が炉端で云った。

「貴方がたは危ないが、わしなら誰に遠慮もない、よければそう致しますが」

「済まないが頼みましょう」

休之助がすぐに立とうとした。

「いっしょに出て、われわれは途中で待っているから、――慥か大めしといったな、そこへいって呼び出して来て下さい」

伝右衛門が立つと、

「とうとう雪になりました」

と云いながらその若い妻が蓑笠の支度をした。休之助には雨具があるので替え草鞋を与え、又平にも古い蓑笠を出してくれた。

「古くて悪いですけれど、これよりほかにないし、捨てて下すって結構ですから」

彼女は二人に去られるのが、いかにも淋しそうであった。

外へ出ると強い吹雪で、もう地面もまっ白であった。街道へ出たところで、休之助と又平は待つことにし、伝右衛門だけ町へでかけていった。

道の傍らに辻堂がある。ずいぶん古いものらしく、辻堂という字名もそこから出たということであるが、二人はその蔭へ入って、風を除けながら待った。

「江戸も圧迫がひどくなった」

休之助はそう云って、深川の本拠を、浅草の橋場にある和泉屋の寮へ移したこと、日光街道に対する警戒や、かよはじめ五人の者が結城へ来たことなどを語った。