Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans
「そのほうは、――彼とどういうかかわりがあるのか」
「渡辺さんが江戸へ帰る途中で会い、そのまま浅草の裏に家をかりて、いっしょに住んでいます、申しおくれましたが、私は常陸のくに石岡在の郷士の二男で」
「いや、名を云うには及ばない」
相手は首を振り、それからおもむろに、脇差を袋から出した。鞘から鍔、目貫と見てゆき、鞘をはらって中身を検めた。刀を見る作法などは知らぬかのように、ごくむぞうさに見て、元のようにおさめると、それを下に置きながら云った。
「――蕨めしをたべるか」
六
そうでなくってもだめだったろうが、こっちは空腹なので、なんの疑う余地もなかった。
――蕨めし。
と聞くなり、思わずにこりとした。そうして、またしても腹が鳴りだすので、それをごまかすために高い声で云った。
「結構でございますな、蕨めしというのはまだ聞いたこともなし、もちろん喰べたこともありません、想像するだけでも美味そうですが、やはりどこか田舎のほうの名物でございますか」
「たぶんそうだろう」
相手もにやっと笑ったようであった。覆面しているのでよくわからないが、その眼つきが笑ったようにみえた。