Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans

Aozora Bunko

「――十二人に四人ならお茶の子ですな」

太田嘉助がほくほくした。

「――一人で三人ずつか」

「――甲野さんは見物です」と兵馬も勢い立った。

だがそのとき、万三郎が云いにくそうに、それよりも万全の策を採るほうがよくはないか、という意見を出した。

「――またなにか妙なことを考えだしたな」

休之助は苦い顔をした。

「――万全の策とはなんだ」

「――休さんはすぐ怒るから、話ができやしません」

万三郎は心外そうに云った。

「――いいから云ってみろ」

「――そうせかさないで下さい」

ぐっとおちついて、万三郎が意見を述べた。

それは、鳥沢まで誰か戻って、番所の役人に出張させようというのであった。四人は大目付から、地方巡検使として派遣されたことになっていて、老中、若年寄の判のある手形を持っている。それを役人に示し、紀伊家の荷駄を検査させたうえ、こちらが役人に助力して、かれらを捕えてしまう、というのであった。

「――あの荷駄の中には、なにか武具が入っているに相違ありません、ことによると鉄砲かもしれないので、そうなれば文句なしに縛れますからね」

と万三郎は三人の顔を見た。

「――つまり、双方にけがもなし、血を見ずに済むというわけです」