Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Lisez 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 244 473 caractères · 487 écrans

Aozora Bunko

彼は変った恰好をしていた。

古布を継ぎ合せた半纒に股引、草鞋ばきで古ぼけた大きな袋を肩にひっかけている、髭も月代も伸びているし町人髷で、手には割竹のべらぼうに長い箸を持っていた。

彼はいま拾い屋なのであった。

紙屑買いとは違って、路上や芥箱の中から物を拾うのである。当時の職業としては最も卑しく、殆んど乞食と同じようにみられていたが、そのなかには急に落魄した人間が多く、倒産した商人とか、道楽のはてにおちぶれた大店の主人とか、もっとしばしば浪人者がいるというぐあいであった。かれらはいつまた世に出るかわからないし、事実とつぜん元の身分にかえった例が少なくないので、世間ではかれらを卑しめながら、片面ではかれらに一目おくふうがあった。

「飯を食わしてくれ」

頬冠りをとりながら、万三郎は飯台に向って腰をかけた。

――板についてきた。

自分ではそう思った。めしをくわしてくれ、こうずばりとはなかなか云えないものである。彼は開業五日めであったが、江戸生れの江戸育ちで、下町っ子の調子ぐらいは心得ているつもりだった。

「なにをあげますか」

十二三の小女が来た。

「ぶっかけだ」