Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
同時につぶつぶした荒い霰が降り出して轟々たる霹靂に和し天地を震動する様は雪峰も破裂しようかという勢いであった。その凄じい趣きの愴絶、快絶なることはほとんど言語に絶し、覚えず我を忘れてその凄絶、快絶なる偉大の霊場に進み来ったことを大いに悦んだです。何と形容してよいかその時の有様は今なお忘れられないほど愉快であった。そういう酷い勢いが一時間経たぬ中にパッとやんでしまいまして、後は洗い拭うたごとくマンリーの雪峰が以前のごとくに姿を現わし、ただ片々の白雲が雪峰の前にちょいちょいと飛んで居る位の事で、元のごとく日が明らかに照って居るというその変幻の奇なる有様には実に驚かされたです。
かくのごとき境涯の変幻自在なる有様は実に人を感ぜしむるに余りありと私は自ら感に堪えなかったです。それから少し進んで池のごとき沼のごときその端に着いて一行の人たちと一緒に宿りました。私はこの時位嬉しい事はなかった。宿る時分にはちゃんとテントの中に寝込んで、一番上座に据えて貰ってヤクの糞を拾いに行く必要もなければ水を汲みに行く世話もない。じっと坐り込んでお経を読み坐禅をするのが仕事で、夜は説教をしてやる。