Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
故山に帰る心事
其金でカルカッタの大宮さんから借りた百五十ルピーを還し、なお帰国の船賃に充てました。特に日本郵船会社の支店長から船長に対し私を優待するようにという御厚意もあったものですから、私は船中において非常に便宜を得ました。
ボンベイにていろいろの買物を済まし、いよいよ四月二十四日ボンベイ発のボンベイ丸に乗って帰国することになりました。出際私は和泉の国で生れて和泉丸に乗りました。今度はボンベイからボンベイ丸に乗って帰ることになりました。航海中は例のごとく説教しその間には読書するのが私の楽しみでだんだん進んで参りました。坊主が一人船に乗込むと海が荒れるということはよく昔から言うことで大分気にした人もありましたが海は至って穏かでありました。
故山に帰る心事 だんだん日本に近づくに従って私は非常の感慨に打たれて、どうも日本に帰るのが恥かしくなった。それは私が始め出立の時分に立てた真実の目的はチベットにおいて充分仏教の修行を遂げ、少なくとも大菩薩になって日本に帰りたいという決心でありました。しかるに今日は以前の凡夫のその儘で帰るのですから実に自分の故郷の人に対して恥かしいのみならず、誓いを立てて出た故山に対しいかにして顔を合わせることが出来ようかと、ホンコンを離れて日本間近になるまで非常に心を傷めましたが、一つの歌が出来まし