Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
龍樹ヶ岳に登る
それかといって余りあちこち見に歩くのも疑いを受ける種を蒔くようなものですから、殊更に司令長官に願いを出して
「龍樹ヶ岳の禅定窟」のキャプション付きの図
龍樹ヶ岳の禅定窟
龍樹ヶ岳に登る ことを許された。龍樹ヶ岳の光景は詳しく言う必要はない。ここは龍樹菩薩の修行地また釈迦牟尼如来が因位の説法をせられた所でありまして、その説法せられた山の頂上には小さな卒塔婆が立ってあり、そこから三里ばかり降りますと龍樹菩薩の坐禅せられた窟があり、この窟で大乗仏教の妙理を観察せられたのであります。また古来の伝説に龍樹菩薩が龍宮に降って大般若の妙典を得て来たという穴はやはり岩で蓋がしてある。其穴は巌窟の少し東の山間にあるので、即ち尸棄仏陀の塔の横に在る家の中に在るのですが、この穴は十二年に一遍ずつしか開けられない。
そもそも龍樹菩薩は大般若経の妙理について、如来の説かれた小さな原本によってその説を敷衍するためこの窟に坐禅せられたので、その坐禅の有様を形容して龍宮に入ったというのか、あるいはまたその外に宗教上不可知的の真理があって坐禅の上であるいは他の世界の仏典を得て来たのか、これは未定の問題でありますけれども、大乗は釈迦牟尼如来の説かれたものであるということはチベット語にて伝わって居る龍樹菩薩の伝記によっても分ることであります。