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Japanische Klassiker mit Furigana

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme

Aozora Bunko

第百十九回 チベット宗教の将来(一)

迷信中の理想

他の学者からいえばあるいは迷信であるというかも知れない。もちろん迷信が多いので、ほとんど皆が迷信であると思う程感心しない事が沢山ありますけれども、その中に幾分の真実を含んで居るです。全く間違って居る事ばかりと否定するのは軽卒な判断といわねばならん。ちょうど多くの石の中に小さな宝石があるようなもので、玉が眼につかぬからというて石と共に棄ててしまうのは識者の取らぬところである。チベット国民の迷信中にも真実価値のある信仰ありと認識しなければならん。

さてそのチベット国民の真実の信仰はどういうのかといいますと二つあります。一つは人間より以上の実在物があって、その実在物は確かに我々を保護して下さる。で、その実在物との交通は我々の信仰によって為し得るということを確かに信じて居るです。その存在物を信ずる上においては、種々の間違った祭事や儀式等があるけれども、それは小さな宝玉の周囲にある岩のようなもので、その本心においては確かに仏陀あるいは菩薩があって、我々の困難を救い我々に幸福を与えて下さるという信仰を確実に持って居るです。

なおその上に神というものを認めて居りますけれども、どんな神でもあるいは腹を立てて人民に害を与え仇を加える事がある。