Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
岩上の寺院
その翌日大きな急坂を踰ゆること二回(この里程六里足らず)にして平原に出で一里半ばかり行きますと
岩上の寺院 その平原の中央に大きな岩の柱が二本抱き合わしたように鋭く空中に聳えて居てその上に一つの寺が建って居るです。その岩の高さはおよそ三丁ばかりあるという。その上に寺が建てられてあるのですから浅草の凌雲閣どころの騒ぎではない。実に高いです。その寺の名をセースム・ゴンパといって古派の寺であります。その下を過ぎて東の沼原地に宿り、その翌日山の間を東南に行くこと八里ばかりにしてサン・サン・ターサムに着きましたが、その駅場には泊らずにその東の原に宿った。なかなか火を燃して居ってもこの辺は殊に夜分などは寒気が厳しい。翌朝起きて見ますと雪も何も降らんですけれど全く雪の降ったごとくにその枯草に霜が一面に積って居りました。そこで詰らない句が一つ出ました。
かれくさや霜の花さく高の原
例のごとく東南の山原を一里半ばかり進んである山の麓の三軒家に着きました。ところがその三軒家の軒を見ますと大変です。沢山な羊を殺して皮を剥いたその身体が幾十となく掛かって居ります。で、そこでまたヤクを殺して居るです。