Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme

Aozora Bunko

酒と煙草

けれども今日承って仏法のありがたい事を知りましたといって悦んで居りました。それでチベットの中等以下の僧侶がいかに仏教を知らぬかが分るでしょう。しかしこの寺の僧侶の行いはなかなか厳格だそうです、後に聞いて見ますと……。だが酒を飲むのが一つの癖で実によく酒を飲みます。

酒と煙草 それについてなかなか面白い話は、ラサ府の法王とこの寺の大ラマとが一緒になられた事がある。その節の話にラサ府の法王がいわれますには、私の方の寺の坊主共は煙草を沢山飲んで困るということであったそうです。ところが大ラマは私の方の寺の僧侶は酒を沢山飲んで困る。酒と煙草とどっちが罪が深かろうという話がだんだん出たそうですが、既にその悪い事が公然の秘密になって法王達もよくご存じであるけれどもいかんとも仕方がない。ところで酒を飲むことを防ぐために僧侶が市街に行って帰って来る時分には門の所に立って居る警護の僧に対し口を開いて香いを嗅がすのです。で酒の香いがして居ると引捕まえる。ところがなかなか僧侶もずるい。充分酒を飲んで足はひょろひょろ、眼はうとうとして居りましても口には少しも酒の香いをさせないようにするのです。