Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
薪もらいの頭陀行
それを二日ばかりやらなければならん。それはつまり大学に入学した者の義務としてやることになって居る。ある日私の近隣の小僧が他の小僧と喧嘩をして石をぶっつけられた。ところが二の腕がはずれたです。で、その師匠はことにその小僧を愛して居りますので、非常に心配してこれはどうも一生の不具になってしまうと言う。というのはチベットでは接骨の法を知らない。チベットのお医者さんはそういう時になると灸をすえるとか、貼薬をするとか薬をのませるだけですからなんにもならん。腕の離れた時はただその骨をもとの所へ入れてやれば癒るものを、いらぬ療治をするものですから不具になってしまうので、その師匠は大いに悲しんで居ったです。
私もその子が非常に泣声を出して居ったのを散歩しながら聞きましたから、どうしたのか知らんと思って往って見ますと、腕がぬけて居る。それでお医者さんを呼んだがよかろうと言うと、お医者さんを呼んだところでお礼を沢山取られるだけでなんにもならん。どうせ灸をすえてもらっても不具、このまま捨て置いても不具、同じ不具になるなら熱い思いをさせたり苦しい思いをさせぬ方がよいと言うて悄れ返って居るです。