Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
寒冽骨に徹す
寒冽骨に徹す 余り寒気に打たれたものですから、この筋肉の働きが鈍くなったということは察せられますけれども、いかにも向うに進めない。それで暫く休息してぼつぼつと杖を頼りに登って行ったです。するとどうも足はだるくて堪らない。荷物も以前より重くなって居るから実に苦しい。二、三町行くとその荷物を石のある所にうまく卸して休まなくちゃあ歩けない。寒いのに腋の下から汗が出るという始末、実に苦しい。これでは歩けないならこの杖を二本合わしてそうして荷物を二つに分けて、ちょうど日本で天秤棒で荷うような工夫で荷って行った方がよかろうと思って、荷物を二つに分けて荷った。それから一、二町行くと元来が丸い杖を二つ合わして荷って居るのですから、どうもその肩の痛いことといったら何とも仕様がない。で重いことは前と同じように重い、別に軽くなったとは思われない。そこでどうにもこうにもして見ようがない。背中に背負って見たりまた天秤棒で担いで見たり、幾度かあれがよかろうこれがよかろうと考えて、漸く七、八町山を登ってそれから向うの方へ指して降ることになりました。降りは案外楽なもので困難の中にも半里ばかりの道を降って川の端に着いたです。