Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme

Aozora Bunko

仮入学の手続

と言って決して本当にしない。それで仕方なく立派でもない髯がその時に残りまして今まで存して居るので、此髯がすなわちチベット土産なんです。

仮入学の手続 純粋のチベット人は髯が生えない。カムあるいは辺鄙の人は髯が生えますけれども……。そこでチベット人はどんな髯でも非常に珍しがって、自分もその髯のあらんことを非常に求め、私が医者になってから後も髯の生える薬をくれろと言うて非常に沢山な人から頼まれて、困ったことがございました。あなたの髯は多分薬を付けてそんなに立派に生やしたんだろうというような事を言うて折々迫られましたが、その日に其寺の正規の帽、靴、数珠と言うようなものを買い整えた。法衣は先に貰ってあるもので間に合うから買わない。で、私の学部のジェ・ターサンの大教師に逢いに参りました。

この大教師はいちいち人を点検して仮入学を許す人です。この時には試験も何もない。ただチベットで一番よく拵えた進物のお茶を一本持って逢いに参りますと、「お前はどこであるか。お前はどうもモンゴリヤ人らしいがそうではないか」と頭から尋ねられたです。「いや実はそうじゃございません。つい西北原の方から来ました」