Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
鉄繩の架橋
それはさきにお話した通りパンデン・アチーシャがプレタプリー(餓鬼の街)という名を付けたのでも分って居るです。このチベット国の名についてはまだ二様の名があっていろいろ研究すれば面白い事もありますがこれは専門的になりますから止して置きます。でポェパの「パ」の字は人という意味でそこでポェパといえばチベット人という意味になって居るのです……翌十一月六日道を東南に取り波動状の山脈を幾度か降り昇りして八里の道を経てようやく大いなる雪山の麓に宿り、その翌七日東に向い雪山の端を降り昇りすること二里余りにしてチャクサム・ツァンボ(鉄橋川)という川に着きました。想うに昔此川に鉄の橋が架ってあったろうと思う。といったところで立派な鉄橋ではない。ただ一筋の
鉄繩の架橋 が此岸の山の岩から向う岸の山の岩へ括り付けてあって其橋へブランコになって人が向うへ渡って行くというに過ぎなかったのでしょう。聞くところによればラサの近くにはその鉄繩が二つ引いてあってそうしてその間を通ってよい具合に向うへ渡れるようになって居たそうです。それもこの頃はないのですけれど昔はそれを用いたことがあったので、今このチャクサム川の鉄橋はその内のいずれか分りませんけれどとにかくその一つであったので、それに因縁して名を付けたらしく考えられるです。