Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
高原にて路に迷う
で、ずっと神石窟という岩窟の所から川に沿うて二町ばかり降りますと、大きな温泉が三つばかりある。
小さな温泉も二つ三つあってその温度を見るに非常に熱いのもあって手が付けられない。どのくらいの温度か知りませんが、慥に百度以上の温泉でありました。はなはだ冷めたいというようなものはなかったです。いずれも透明な清水である。それからその辺に温泉の原素の結晶したものがある。その結晶しておる色を見ますと、白いのもあれば赤、緑、青というようなのもあるです。それはみな石灰を固めたような具合に固まって居る。で参詣者はこれは霊跡の薬であると言って持って帰るです。なるほど何かの薬にはなるでありましょう。そういうようないろいろの説明を聞き、その夜はまたその寺に一宿して坐禅に一夜を明かし、その翌朝帰路につきました。
高原にて路に迷う すると広い原の中でどういう風に路を失ったのか何程行ってもその川のあるところに出ない。どうもこりゃ奇態だ、少なくとも三時間来れば川の端に出る筈だが、もうはや五時間も歩いたのにまだ川が見えない。だんだん見ますと北の方の山に向って進んで居る。こりゃ大変だと思って道を転じて南東の方向へ進んだです。