Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
夫婦和睦の仲裁
くさぐさに有らん限りの苦しみを
なめつくしてぞ苦の根たえなん
その翌日ラマに向い、なぜあなたの奥さんは御自分の家に行って居られるのかというとラマはいろいろ奥さんの行き届かんことを説明された。どっちを聞いて見てもごもっともで私はどっちが善いか悪いかということは一向分らなかったですが、とにかく男は心を大量に持たなくちゃあならん、女を慰めて遣るのが道であるからまああなたからお迎えを出すのが宜しゅうございましょうといって、だんだん仏教の方から説きつけますと「それはそうだ」といって迎えの人を二人出したです。
夫婦和睦の仲裁 それで奥さんは漸くのことでその日暮に帰って来た。その翌日私は浄土宗の三部経中の無量寿経に説明してある五悪段というものは、チベットの経文中にないという話をしますと、それは誠に結構な事だから是非そのシナ仏教の経文からその五悪段の講義をしてくれないかというラマの依頼で、私は毎日その講義をして遣ることになったです。その五悪段というものはこの濁悪世界の悪人共がいろいろの手段を尽してする悪事を五つに約めて適切にありがたく説明されてある。それゆえその夫婦らはその説明を聞いて毎日涙をこぼして自分の罪を懺悔し、ある時はほとんど後悔の情に堪えられないで暫く講義を止めてくれろといって二人とも泣いて居った事がある