Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
第九回 ヒマラヤ山中の旅行(一)
入蔵の旅立
しかし私はチベットの乞食と違い押問答をして居る中には充分こちらに疑いを受けるだけの材料を備えて居りますから、そういう間道を通って行くことは甚だ危険であります。だんだん穿鑿をして居る中にここによい道を発見することが出来ました。しかしこの道は大変大廻りをしなければならぬ。普通なればネパールの首府から東北に道を取って行くのが当り前ですがそうでなく西北に進みネパールの境のロー州に出て、ロー州からチャンタンすなわちチベットの西北原に出で、なお西北に進んでマナサルワ湖の方に廻り、一周してチベットの首府に行く道を取れば関所を経ずにうまく入れるという道順が分りました。これ実に私の取るべき間道であるとあらかじめ決定致しました。
第九回 ヒマラヤ山中の旅行(一)
入蔵の旅立 道はあらかじめわかりましたが何も口実なしにその道を通って行くと決めますと、どうもこいつは怪しい男であるという疑いをブッダ・バッザラ師に起される虞があります。しかるにここに口実として甚だよい材料を見出した。というのは、マナサルワ湖は経文にいわゆる阿耨達池であるということについては学問上種々の異論がありますが、とにかく普通の説に従えば阿耨達池であるという。