Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
第二十回 白巌窟の尊者
巌窟の主人
第二十回 白巌窟の尊者
巌窟の主人 というのはやはりラマで其窟に坐禅をして居るんです。坐禅して居ると言えば何にもしないようで居るようですが、そうでもない。随分日用品や仏具なども沢山ある。そこには炊事場も寝所も皆調えてある。その前にお婆さんから貰って来たヤクの乾皮を水に浸した。此窟で二、三日逗留さして貰っていろいろ話を聞きますと「これからカン・リンボチェの方に出掛けるのはよほど困難だ。まず二、三日行けば人の居る所に着いてそれからまた二、三日間は人の居る所を通るが、そこから向うは十五、六日無人の地を行かにゃあならんがあなた道を知って居るか。」「いや少しも道を知らない。」「それじゃあとても行かれまい。それにまああなたの着物はよし大分荷物も持って居るようだから泥棒が付きますぞ。」「泥棒が付いたら遣りさえすればいいが何しろ道が分らんでは閉口する。誰か案内者を見付けることが出来まいか」といって尋ねました。
すると「どうしてこの辺は最も人の少ない所ですからなかなか案内などする者はありませぬ。あなたはまああの有難やのお婆さんに出遇うたから大変な厚遇を受けてここに来られたが、これから一人で人の居る所に行ったところが誰だって留めてくれやしません。