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Japanische Klassiker mit Furigana

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme

Aozora Bunko

九死に一生を得

へ張って来るクリーム、それを集めてその中に黒砂糖を入れたものであります。それはこのチベットのチャンタンにおいては無上の菓子として人に贈りあるいは珍来の客にすすめるものであるが其菓を私に一箇くれたです。

それから早速其菓をうまいとも何とも分らずに喰ってしまいそれからその若い男にどこかこの辺に私の泊る所があるまいか、食物も欲しいからと言いましたところが、いや私もやはり巡礼者だがあの山の際に私共の父、母及びその同伴の者が沢山居るからあそこへお越しなさい。どうにかなりましょう。私は急ぎますから先へ帰りますといって馬を駆ってその山の方向に去ってしまったです。で私の居る所からそこまでは僅かに一里ばかりですけれども、そこまで進んで行くのに幾度か倒れたりあるいは眼が痛いので休息をして見たり、また腹がすいて喉が乾くので雪を喰ったりいろいろな真似をして行ったものですから、ちょうど三時間ばかり費やして午前十一時過ぎにやっとそこへ着きました。すると早速その少年が迎えに来ましてテントの内へ案内してくれたです。

九死に一生を得 で、まあ可哀そうにという訳で向うに拵えてあったところの米の御飯にバタの煮たのを掛けて、その上に砂糖と乾葡萄とを載せたチベットでは最上等の御馳走を私にくれた。