Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
主僧凶夢を苦に病む
一体弥勒は菩薩なんですけれど、またこの次に生れ変って来る仏だと言うのでチベットでは菩薩と言わずに仏と言うて居るです。その弥勒の菩薩に参詣して、それからその横にある水牛面忿怒妙王の大堂と釈迦牟尼仏の大堂にも参詣してある僧舎について宿りました。この寺は僧舎二百戸に坊さんの数が三百人ばかりあって、第二の府のシカチェから首府のラサまでの間の一番大きな寺であります。
主僧凶夢を苦に病む 私の泊った主僧は何かこの間から続けて凶い夢を見たというので大いに恐れて居る。何を恐れて居るかと言うに、自分は財産が沢山あるけれども、この間から続けて死ぬような夢を見たからそれが怖くってたまらない。どうかその災難を免れるようにお経を読んでくれまいかと言う。私はそんな災難避のお経は知りませんけれど、何してもここに一切蔵経があるからその中のお経を何か読んでやったら向うの心も休まりましょうし、また幾分か功徳になるだろうと思いまして、それじゃあお経を読んで上げようと言って、その翌日からチベット語の法華経を始めとして他のお経を読みました。
ちょうど十二月二十八日でございましたが、この寺からある僧侶がネパールのカトマンズへ行くと言いますから大変好都合であると思って、故郷の方へ手紙を出す都合をしたです。