Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
人相を見る
人相を見る 実は私も弱ったですが、その子供を見ますに、いかにも勢力がなくってどうも死にそうな様子があるのみならず、チベット人は殺生することが非常に嗜ですから一つ殺生を戒めてやろうという考えで、どうもこの子は寿命がない、誠に気の毒な事だと言っていろいろその因縁を話しました。するとどうにか方法はあるまいかと言いますから、私は心の中でこういう大家へ行って一切蔵経を長く読むことが出来れば誠に仕合せだ、ラサ府に着いたところがどうせ忙しくって充分読めはしないから、こういう山家でゆっくりとお経を読むのもラサ府に着いてから研究の材料を余計に得る訳だからと、そこで奥さんに向い、お経を沢山読めばどうにかなるだろうとこう言いますと、その夜はそのまま帰って行ったですが、翌朝からその子供が非常な病気になったのでその家の人達は大いに狼狽して私の言の適中したのに驚き、どうか幾日掛っても構わんからお経を読んでくれろと言って頼みに来ました。
それからその宅に移ってお経を読むからと言ったところが一切蔵経はその宅にはない。そこから少し上に昇ったところでロン・ランバという駅がある。その駅に一切蔵経があるということで、その駅へ書物を借りに行くという始末。