Japanische Klassiker mit Furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lesen Sie チベット旅行記 (チベットりょこうき) von 河口 慧海 (かわぐちえかい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 531.520 Zeichen · 1042 Bildschirme
家族の主権者は婦人
しかしそのタラーの水も無駄にはならん。それを飲むと喉の渇きを止めるにはごく都合がよい。少し酸味はあるがなかなか味のよいものです。
チューラは生でも喰いますが、沢山出来るものですから乾し固めて置きます。それが即ち乾乳である。婦女子は多くそういう仕事をやる。それから羊追いヤク追いに出かける。だから地方の婦人の働きはあえて男に劣らない。この働きの上からいうても地方は男女同等であり、また家族の関係からいうても
家族の主権者は婦人 である。よそへ雇われて行った時分でも男女同じ給金です。べつだん女だからといって安いということはない。その代りに働くことも同じように働く。これはやはりチベット婦人が身体が強壮でいかにも労力に堪えることが出来るからです。それからその性質はちょっと見るとごく温和でなかなか愛嬌があるです。かかる婦人は決して人に仇を加えたりあるいは劇しく怒るということはあるまいと思われるほどであるけれども、時として怒ると非常なものでなかなか容易に承知しない。自分の良人が頭を地につけて詫っても、肯かないというて居るのを私はたびたび見ました。
そういう点になると実に我儘きわまったもので、魔女か夜叉としか思われないほど恐ろしい有様が見えるです。